エド・ヴァン・デル・エルスケン(Ed van der Elsken 1925年 - 1990年)オランダ出身の写真家・映画監督。1954年に刊行された写真集「セーヌ左岸の恋」はパリの若者の生態を写しまとめ注目を集め、1950年代を代表する写真集の一つとなる。50年代末にはここ日本にも何度か来日し、当時の日本の写真界にも大きな影響を与えた。
10代の頃より彫刻家を目指し学校に通い、第二次世界大戦中には、ナチス占領下から逃れるため、彫刻家になるプログラムを放棄しなければならなかった。同時期、イギリス軍の持つ写真誌を目にし写真に興味を持ち、写真を撮り始める。1950年、ドイツ人写真家Emmy Andriesseの提案によりパリに移動しマグナムの技師として暗室で働く。そこで、アンリ・カルティエ・ブレッソンやロバート・キャパに出会う。エルスケンの写真は、生活する領域の中で撮られたドキュメンタリー写真。これは、ラリー・クラークやナン・ゴールディン、ヴォルフガング・ティルマンスの前兆となるような興味深い作品らである。
本書は、エルスケンの幻の写真集であった「Jazz」の復刊となります。ブレやピンボケを使用した白黒写真が収められています。収められた写真は、すべてアムステルダム・コンセルトヘボーでのコンサートで撮影されたもので、アームストロング、キッド・オリー、スタッフ・スミス、グッドマン、ベイシー、エリントン、ケントン、ホーキンス、レスター、マイルス・デイビス、コニッツ、ゲッツ、マリガン、ロリンズ、コルトレーン、ドルフィー、MJQなどJazz好きの方にはたまらないメンツのスナップ写真です。(別冊にて、英語の解説・ミュージシャンと曲目リストが付属しています)プレゼントにもおすすめの一冊です。
出版社: Edition 7 Paris
タイプ: ハードカバー
言語: ドイツ語、英語
ページ数: 96ページ
サイズ: 18.4 x 17.4 cm
状態: 新刊