ソフィ・カル(Sophie Calle 1953年 - )フランス・パリ出身の芸術家。80年代より芸術活動を始め、美術機関で教育を受けていない。7年間の放浪の旅からパリに戻った後、見知らぬ人を尾行したり28人の友人や赤の他人に自身のベッドで8時間寝てもらい撮影をするという作品を制作。自身の感情や記憶を扱った作品やプライベートな感情や行為を視覚化する作品などがある。それらの作品はフィクションなのかノンフィクションなのかも分からないまま、鑑賞者は追体験し様々なことを感じる。また、作品形態は写真とテキストという組み合わせが多く、それらの展示の際の構成は、鑑賞者を彼女の世界に導く。また、彼女の書籍は、アーティストブックのように凝った作りとなっており、どの書籍もサイズ・表紙・紙・配列・印刷に至るまで、本を開くだけで、作品を見るように手に取ることができる。
本書は、1994年にフランスにて最初に出版され、写真集として高い評価を受けたのち英語版が刊行されました。カルによる46編の短編と写真からなるこの書籍は、エディションを重ねるごとに新しい写真・テキストが加えられ、こちらは最新の2021年刊行のものとなります。この短編は、私的な瞑想録のような短いテキストと写真によって構成されています。構成は3つからなり、一つ目は、様々な「モノ」から文章とイメージがつなぎ合わされていきます。二つ目は、「The Husband」と題されたカル自身の初めの結婚での夫との思い出の10編と他の数編から構成され、そして三つ目は最後の章「Monique」の3編です。46編の短い詩と写真は、日記のようでも詩のようでもあります。
出版社: Actes Sud
タイプ: ハードカバー
言語: 英語
ページ数: 104ページ
サイズ: 19.7 x 10.5 cm
状態: 新刊
刊行年: 2021年
ISBN: 9782330150952