トニー・クラッグ(Tony Cragg 1949年 - )イギリス・リバプール出身の芸術家。ニューブリティシュ・スカルプチャーを代表する芸術家の一人でもある。
科学に興味のあった1960年半ばには、国立天然ゴム生産調査機構にて技術者として勤務。その後、1969年よりアートを志し、グロスターシャー美術デザイン学校、ウィンブルドン美術学校、ロイヤル・カレッジ・オブ・アートにて学ぶ。1970年代後半に西ドイツのヴッパタールに移住し、プラスチックやガラス、合板などの素材を組み合わせ、人物や道具などを連想させる作品を発表。1988年ターナー賞を受賞。2007年、高松宮殿下記念世界文化賞を受賞。
2008年には、ドイツ・ヴッパータールに、「Waldfrieden(ヴァルトフリーデン)」と名付けられた自然とアート・建築・音楽が共存する彫刻公園を開園。デュッセルドルフ芸術アカデミーで教鞭を執った。
本書は、2012年スイス・ルガーノ美術館で行われた展覧会時に同時刊行された書籍になります。1972年から2010年までの間に制作された作品の中から約40点がセレクトされました。そして、その彫刻作品とともにクラッグのドローイング100点も同時に展示されました。水彩、鉛筆、リトグラフなどドローイングの形態は様々でした。本書は、その展覧会の中から重要な作品をセレクトし150点のカラー図版にて掲載しています。ドローイングと実際の彫刻作品を見比べることのできるページもあります。彫刻家が、2Dから3Dへと変換する楽しい過程が御覧いただける書籍となっています。
出版社: Silvana Editoriale
タイプ: ペーパーバック
言語: 英語、イタリア語
ページ数: 160ページ
サイズ: 28 × 22.1 cm
状態: 新刊
その他: カラー図版150点