ラウル・デ・カイザー【The Last Wall】

ラウル・デ・カイザー(Raoul De Keyser 1930年 - 2012年)ベルギー・ダインゼ出身の芸術家。色彩と形状の関係を繊細にそして感情豊かに表現する絵画で知られている。洗練され落ち着いた絵画は、自然界や具象的なイメージを暗示しながらも、解釈や経験を制限するような物語性や簡略化された枠組みを示唆することはない。具象と抽象を融合させることで、日常の経験に高度な感性を与えることを目指したニュー・ビジョンの一員でもあった。具象と抽象の間のような、独自の有機的な形へ洗練された絵画を制作。10代の頃より独学で絵を描き、1963年から1年間は絵画スクールに通う。1960年以降から欧州にて展覧会に参加。1970年頃より油画を制作し始め、1980年代後半より国際的に認知される。現在、作品は世界の主要な美術館に収蔵されている。

2012年の夏、デ・カイザーは翌年3月のデイヴィッド・ツヴィルナーでの展覧会の準備をしていました。彼は、そこを訪れた友人でフォトグラファーのJef Van Eyndeに、新作シリーズの絵画を製作中のスタジオ内での撮影を許可しました。その後、デ・カイザーは2012年の10月に亡くなり、Van Eyndeの撮影した写真は、デ・カイザーの最晩年の制作の様子を伝える貴重なドキュメントとなりました。

本書は、デ・カイザーのスタジオにてVan Eyndeが撮影した美しいカラー&モノクロの写真をまとめた書籍となります。作品と同様に本質的なものの探求に向け、徹底して削ぎ落とされたかのようなシンプルなスタジオと、白い壁にかけられた製作中の作品、そしてそこに佇むデ・カイザー自身のポートレートと言える一冊となっています。


出版社:  MER. Paper Kunsthalle
タイプ:  ペーパーバック
言語:   英語
ページ数: 40ページ
サイズ:  23 × 17 cm
状態:   新刊
その他:  カラー図版19点、白黒図版11点

販売価格

7,500円(内税)

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