マルティン・キッペンベルガー【Meartin Kippenberger】
マルティン・キッペンベルガー(Meartin Kippenberger 1953年 - 1997年) ドイツ出身の芸術家。作品は常に現代美術と現代社会に起きた問題に向かっており、また特定の表現方法やスタイルに留まることを好まず、様々な手法にて多数かつ多様な作品を制作。ハンブルグの美術学校にて学ぶ。シグマー・ポルケに影響を受ける。1977年にフィレンツェ(イタリア)にて初個展を開催。その後、ベルリンに拠点を移し、SO36というベルリンのクラブのディレクターに就任し、同時にパンクバンドを結成。パリに長期滞在し、その後、ケルン(ドイツ)に移りケルンのアートシーンの一人として活動を続けた。世界中の様々な場所で制作活動を続け、1991年から数年は、フランクフルト造形美術大学とカッセルアートアカデミーにて教鞭を執る。彼の生まれた時代は、アルバート・オーレンなど多数のアーティストがおり、NYタイムズのロベルタ・スミスよるとこの時代は”恐るべき子供たちの時代”でありキッペンベルガーはその中でも中心的存在だったと述べています。ゲルハルト・リヒターの絵画を自分で購入し、それをコーヒーテーブルにしたり、1990年代には「ロスト・アート・ムーブメント」の影響から、「世界を結ぶ地下鉄網」シリーズなどを制作。 本書は、2015年1月10日から2月7日まで、タカ・イシイギャラリー 東京にて開催れた展覧会を機に刊行されました。展覧会は、マルティン・キッペンベルガー財団とギャラリー・ギゼラ・キャピテンの協力によって実現し、日本における初めての大規模な個展として開催されました。1990年代に制作された38点のマルチプル作品、6点のポスター、1点のドローイング、3点のホテル・ドローイングが展示され、本書でも展示風景や作品が162点の図版で掲載されています。 特に、マルチプル作品は、キッペンベルガーの作品を知る入り口となるだけでなく、他の作家や現代美術など彼を取り巻く環境や、作品への多様な解釈へと導いてくれます。また、これらの作品には、ギュンター・フェルく、ブルース・ナウマン、スーザン・ローゼンバーグ、バーネット・ニューマン、ロバート・ライマン、そしてミニマリズムやその時代の政治思想が参照されており、様々な要素を見ることができる。 出版社: Taka Ishii Gallery タイプ: ペーパーバック 言語: 日本語、英語 ページ数: 200ページ サイズ: 21x 13.6 cm 状態: 新品 その他: 図版162点、限定650冊
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