ローマン・シグネール(Roman Signer 1938年 - )スイス・アッペンツェル出身の芸術家。特に、彫刻、インスタレーション、ビデオ作品にて知られている。また、ランドアートやパフォーマンスアートの両方に位置し時間と共にその形態を変えたり、実験途中の力の相互作用によって生み出される形を大切にしている。素材には、日用品や身の回りにある道具を使用し、ユーモアのある楽しい彫刻やインスタレーションを制作している。1999年、ヴェネチアビエンナーレ参加。長靴から水が吹き出す代表作の写真は、スイスの美術館で最も売れた絵葉書の一つでもある。
本書は、2021年8月28日から11月7日まで、スイス・ルツェルンのMuseum im Bellpark, Kriensでの展覧会を機に美術館とのコラボレーションにより刊行されたフリップブックです。
「北京で旗竿の先にある赤い旗がずぶ濡れで突き刺さっているのを見た。8月1日にスイスに戻ってきた時も、旗竿の先に赤い旗が雨に濡れて張り付いていた。両方とも、それは棒に巻きついた赤い布の帯にしか見えませんでした。そして思ったのです。ここスイスでは、この色は人々を悩ませる色ではないと。むしろ旗の形の方が意識されるのだと。赤い旗。このインスタレーションでは、一枚の正方形の赤い布が上下に動きます。天井から床へとゆっくり。赤色は、私にとって政治的な意味はありません!」 - ローマン・シグネール
彼の時間と共に変化する作品は、これまで写真や動画で記録されてきました。今回は、このゆっくりと動く赤い布のインスタレーションをパラパラブックで記録しました。ユニークでシグネールらしい一冊。
出版社: Nieves
タイプ: ペーパーバック
言語: 英語
ページ数: 340ページ
サイズ: 5 x 12 cm
状態: 新品
その他: フリップブック、初版、Collaboration with Museum im Ballpark Kriens
刊行年: 2021年
ISBN: 9783907179413