マッシモ・ヴィターリ(Massimo Vitali, 1944年 -)は、北イタリア・コモ出身の写真家です。ロンドンにて写真を勉強し、1960年代よりフォト・ジャーナリスト、80年代には映画の撮影技師として働きます。その後、90年代より大判カメラを用いた写真作品の制作を開始し、イタリアのビーチをパノラマで撮影したシリーズで現代写真家として知られるようになります。写真のエキスパートとして高度なテクニックを駆使して制作されるヴィターリの特徴的なパノラマ写真は、8 x 10などの大判カメラを使用し、手製の台座を使用して6〜10m上空より撮影されます。
本書は、2004年から2005年にイタリア・スペイン・オーストリアの3都市にて開催された展覧会時に同時刊行された書籍になります。1995年から2004年の間に撮影された24点の写真が掲載され、ヴィターリの特徴的なパノラマ写真についてのエッセイやヴィターリについてのエッセイが6点も収録されています。ビーチやプール・スキー場を鳥のような視点から写された大きなパノラマ写真は、どのようなコンセプトでまた、どのように撮影しているのかに触れる楽しい書籍となっています。表紙には、ヴィターリお手製の運べるスタンドが。その上には、とても大きな大判カメラが鎮座しています。撮影風景やお手製スタンドの写真も掲載。
出版社: Lebtos Kunstmuseum, Linz
タイプ: ペーパーバック
言語: 英語
ページ数: 108ページ
サイズ: 21.7 x 17.1 cm
状態: 新品