ガス・ヴァン・サント(Gus Van Sant 1952年 - )アメリカ・ケンタッキー州出身の映画監督です。また、脚本家、画家、写真家、音楽家、作家として独立した活動も行っています。
1970年に視覚芸術への興味からRhode Island School Of Designへ進学し、そこでさらに前衛的なディレクターから影響を受け興味は更に絵画から映画へと移りました。ヨーローッパで過ごした後、ロサンゼルスやニューヨークに住みながら映像関係のしごとにつきます。1985年には映画『Mala Noche』で監督デビュー。1989年には『Drugstore Cowboy』にて高い評価を得ました。『グッド・ウィル・ハンティング』(1997年)と『ミルク』(2008年)でアカデミー監督賞にノミネートされ、『Elephant』(2003)では、カンヌ映画祭においてパルム・ドール賞を獲得しています。
自身も同性愛者であることを公表しており、1990年移行の新しいクィアシネマ運動を引率する一人でもあります。
本書は、2016年4月13日から7月31日までフランス・パリのCinematheque Francaiseでの展覧会を機に刊行された書籍になります。同時に展覧会カタログにもあたる本書では、初めてガス・ヴァン・サント作品の全貌を明らかにした魅力的な内容となっています。本書刊行までに制作されたの映画作品はもちろん、2015年6月に収録した本展覧会のキュレーター:Matthieu Orleansによるポートランドでのヴァン・サントへのインタビューを掲載。作品そしてインスピレーションについての議論など幅広い内容となっています。また、ウィリアム・エルグストンやウィリアム・バロウズ、ハーモニー・コリン、エド・ルシェからの影響などにも触れています。カラー図版も200点掲載されており、見応えある書籍となっています。
出版社: Actes Sud
タイプ: ハードカバー
言語: 英語
ページ数: 256ページ
サイズ: 34 x 24.5 cm
状態: 新刊
その他: カラー図版200点