アニ・アルバース【Camino Real】

アニ・アルバース(Anni Albers, 1899 - 1994)ドイツ・ベルリン生まれ。先駆的なデザインの織物で知られる、テキスタイルアーティスト、版画家、教育者。
絵画を学んだのち、1922年にハウハウスに入学し、緻密な実験を繰り返しながらテキスタイルの研究に励む。卒業後は教員としてバウハウスに参加。1933年、夫のジョセフ・アルバースと共にアメリカに移住。ノースカロライナにてブラックマウンテンカレッジに参加し、バウハウスで考案した新しい技術をもとに、製織と工業デザインを統合した専門カリキュラムを展開。1949年に、ニューヨーク近代美術館でテキスタイルアーティストとして初めてとなる個展を開催。1950年代にはハーバード大学のための大量生産可能な布地の制作、著作活動、絵画的なテキスタイル作品の発展などに取り組み、1959年にMIT・ニュー・ギャラリーで行われた展覧会で高い評価を得る。また1960年代には、版画作品に力を注ぎ、1965年に出版された彼女の研究をまとめた『On Weaving』はテキスタイルアートに大きな影響を与えた。
近年新しくアニ・アルバースに関する研究が発表され、各国の主要美術館で展覧会が開催されるなど、アーティストとしての再評価が高まっている。

本書は、2019年9月10日から2019年10月9日まで、アメリカ・ニューヨークのDavid Zwirnerにて開催された展覧会を機に刊行されました。アニ・アルバースは、織物を工芸品から美術作品としての扱うことに大いに影響を与えました。そして、この展覧会は、絶妙なタペストリーの作品”Camino Real ”(1967年)をメキシコシティ以外で展示した初めての機会でした。またこの作品は、この書籍のテーマであり、見事な作品例の一つでもあります。1967年、著名な建築家リカルド・レゴレッタとルイス・バラガンは、新しく建設されたホテル・カミノレアルに展示する作品をアニ・アルバースに依頼しました。1968年に完成した印象的なタペストリー”Camino Real ”は、ラテンアメリカの芸術と文化の影響を強く受けています。本書では、多面的な実践としてテキスタイルを扱う彼女のアプローチを紹介し、革新的なタペストリー、織り、紙など様々な作品と1933年にアメリカに移住したのちの作品を掲載しています。

出版社:  David Zwirner
タイプ:  ハードカバー
言語:   英語
ページ数: 128ページ
サイズ:  26.7 x 20.3 cm
状態:   新刊
その他:  図版60点
出版年:  2020年
ISBN:   9781644230428

販売価格

6,100円(内税)

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