ハンス・ハーケ【Hans Haacke】

ハンス・ハーケ(Hans Haacke 1936年 - )ドイツ・ケルン出身の芸術家。1961年にアメリカ合衆国に移住し、それ以降、同国を拠点に活動行う。キネティックアート、環境アート、コンセプチュアルアート、制度批評の先駆者として知られている。1956年から1960年までドイツ・カッセルのStaatliche Werkakakademie学んだのち、1961年と1962年にフルブライト・プログラムによって、アメリカ合衆国・フィラデルフィアのTemple University内のTyler School of Artにて学ぶ。初期の作品は、物理作用を観察・提示する作品、自然現象を知覚化したものであった。良く知られた作品の一つ”Condensation Cube, 1963-1965”:正立方体のガラスのキューブに水を閉じ込めた作品はこの頃に制作された。その後、政治色の濃い作品を手がける。このことで、美術館での展示を余儀なく取り止められるなどの圧力なども受けるが、1993年にはナムジュン・パイクと共にヴェネチア・ビエンナーレのドイツ館代表を努め、金獅子賞を獲得。

本書は、豊富な図版で、1959年から現在までのハンス・ハーケの作品を紹介する包括的な入門書です。
ハーケの作品は、挑発的で政治的ではありますが、同時にユーモアがあり詩的です。1960年代の初期の作品では、生物学や物理学(生態系)システムについて考察し、その後、社会の政治的構造に目を向け、鋭くそして容赦のない分析を行っています。このように、彼は、権力の濫用、歴史的及び政治的な激動、公的機関、政治と経済の構造、そしてとりわけ反民主主義的な傾向について示唆しています。ハーケは、芸術の社会的な意義と変革の可能性をも主張しています。

出版社:  Hirmer
タイプ:  ハードカバー
言語:   英語
サイズ:  30.5 x 24.5 cm
状態:   新品
ページ数: 264ページ
その他:  図版160点
刊行年:  2025年
ISBN:   9783777444239

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8,360円(内税)

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