アンリ・ミショー 【The Mescaline Drawings】

アンリ・ミショー (Henri Michaux 1899 - 1984年) ベルギー出身。フランスの詩人・画家です。1940年代半ばからの美術運動アンフォルメルの先駆けと言われ、20世紀文学・美術において重要な人物の一人として挙げられる。1924年にパリに移り、本格的に文学に取り組む。また同時代にアンドレ・ブルトンなどのシュルレアリストたちとのも交流があったがシュルレアリズムの運動などには関わっていない。後にクレーやエルンストに出会い絵画を描き始める。ミショーは、デッサンについて「生まれたばかりのもの、生まれつつある状態、無心と驚きの状態にあるもの」と書き記している。

本書は、2025年2月14日から5月26日まで、イギリス・ロンドンのThe Courtrauld Galleryにて開催の展覧会を機に刊行されました。
1955年1月、当時56歳だったフランス系ベルギー人の詩人であり美術家のアンリ・ミショーは、出版社の進めでメキシコ産のペヨーテサボテンから抽出される幻覚剤メスカリンを摂取しました。この実験の目的は、この種の中毒性のない薬物が創作活動に及ぼす影響を調べることにありました。ミショー自身、これらの体験は心の奥への入り口と考えていました。
そして、この経験は、彼の芸術家としての人生を一変させ、数々の著作と独特のドローイングを生み出すきっかけとなりました。The Courtrauld Galleryでの展開に合わせて刊行されたこの書籍は、これらの個性的なドローイングを称えるものです。
1950年代から60年代にかけて多くの著作とドローイング作品を生み出しました。ここでは、その中でも後者を中心としています。メスカリン(時にはハシシ、LSD、シロシビンといった他の薬物)の効果が薄れた後に制作されたこれらのドローイングは、まるで震える地震計のように、ミショーの感覚を驚くべき形で転写しています。

出版社:  Paul Holberton Publishing
タイプ:  ペーパーバック
言語:   英語
ページ数: 64ページ
サイズ:  21 x 21 cm
状態:   新刊
その他:  カラー図版40点
刊行年:  2025年
ISBN:   9781913645793

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