アンゼルム・キーファー(Anselm Kiefer 1945年 - )ドイツ出身、同国の新表現主義を代表する現代アーティストであり、世界的にも注目されている芸術家の一人。デュッセルドルフ芸術アカデミーにて、ボイスに師事し、日用品を用いた手法に影響を受ける。その後、1970年中頃から1980年に起こった現代絵画の動向である『ニュー・ペインティング』の画家として脚光を浴びる。
彼の作品は、古代ギリシア・ローマの歴史からインゲボルグ・バッハマンやパウル・ツェランの詩、新約聖書から神話までを隠喩し、再構築される。このような歴史的なテーマと、厚く盛り上げひび割れた絵具、乾燥した植物や鉛・針金などを素材として使用することが、キーファーの作品の特徴として挙げられ、絵画、彫刻、インスタレーションなど多様な形態を取る壮大なスケールの作品は、世界中で影響力と評価を得ている。
本書は、キーファーのスタジオを紹介した書籍です。アーティストにとってアトリエ(スタジオ)とは、どのような場所なのか。キーファーの芸術的なプロセスにおいて、制作の場所は中心的な役割を担っています。この書籍には、ほとんどテキストがありません。ドイツの廃車工場や南フランスの農業地帯などにアトリエを構えそこで制作される作品とアトリエの内部の写真でほとんどが構成されています。キーファーと長年仕事を共にするソルボンヌ大学視覚芸術の教授Daniele Cohnによってアーティストのアトリエと作品についての考査がまとめあげられました。
出版社: Thames and Hudson
タイプ: ハードカバー
言語: 英語
ページ数: 296ページ
サイズ: 31 x 25 cm
状態: 新品
その他: 図版300点
刊行年: 2013年
ISBN: 9780500239124