ルシアン・フロイド(Lucian Freud1922 - 2011年)ドイツ・ベルリン出身、イギリスを代表する芸術家。20世紀を代表する肖像画家の一人として知られている。父は、建築家エルンスト・L・フロイト、祖父は、精神分析医ジークムント・フロイト。幼少期にイギリスに亡命し、1939年にイギリス国籍を取得。1942年から1943年まで、ロンドンのGoldsmiths' Collegeに在籍。第二次世界大戦中は、兵役に従事。
初期はシュルレアリスム、その後は表現主義に影響を受けた。1950年代より、厚塗りの肖像画を制作。60年にわたるキャリアの中で、完成された絵画のほとんどのモデルは、家族や身近な友人、友人の画家、フランシス・ベーコンやデイビッド・ホックニー、フランク・アウアバーグなど近しい人物とされている。陰鬱で熱く塗りつぶされ、心理的な洞察や不快な考察、また、モデルには長時間の過酷な静止時間を求めることで知られている。

ルシアン・フロイドは、20世紀で最も優れた具象画家の一人です。揺るぎない目と妥協のない作品への実践で、傑作を創り上げ、現在もなお多くの現代芸術家にインスピレーションを与え続けています。
本書は、ルシアン・フロイド生誕100周年を記念して刊行され、現代を代表する芸術家へのインタビューを含む、フロイトに関するオリジナル著作の重要な一冊です。
70年近いフロイドのキャリアは、彼の経歴や名声に隠れてしまうことが多かった。この書籍では、幅広い独自のアプローチで、彼の絵画を再検証します。さまざまな新進気鋭の作家や著名な国際的な作家によるテキストでは、フロイト作品における古典絵画の構図の反響から、1980年代のイギリスの階級闘争における作家自身の活動の文脈化まで、幅広いトピックが取り上げられています。
また、現代を代表する芸術家トレイシー・エミンやシャンタル・ジェッフェなどが、フロイトの現代的意義について洞察に満ちた証言をしています。
フロイトの絵画に対する新鮮な視点を提供し、新しい世代の学者や愛好家に彼を再紹介することで、永続的な国際的重要性を証明しています。

出版社：　　National Gallery London
タイプ：　　ハードカバー
言語：　　　英語
サイズ：　　28.8 x 24.1 cm
状態：　　　新古品
ページ数：　224ページ
その他：　　図版150点
刊行年：　　2022年
ISBN：　　 9781857096866