ウォーカー・エバンス【Depth of Field】
ウォーカー・エバンス ( Wallker Evans 1903 - 1975年 ) アメリカ・ミズーリ州出身の写真家、フォトジャーナリストです。代表的な作品には、世界恐慌後のアメリカの農村の惨状と復興を記録した「FSAプロジェクト」の作品が挙げられます。世界恐慌時代のアメリカ社会を客観的に捉えた建物や人物の詩的な写真は、後のドキュメンタリーフォトの先駆けとなりました。 1922年にマサチューセッツ州フィリップアカデミーを卒業し、その後一年間をウィリアムカレッジにてフランス文学を学びます(後に中退)。1926年には一年をパリで過ごし、1928年より写真を撮り始めています。この頃は、ウジェーヌ・アジェやアウグスト・ザンダーらに影響を受けています。その後、自身の詩と写真で校正された写真集を刊行しています。1938年には、MOMAニューヨーク近代美術館にて、初めての単独の写真家による個展『アメリカン・フォトグラフス』が開催。 本書は、エバンスの作品の包括的な研究の成果として、ドイツ西部の街ボトロップにあるヨーゼフ・アルバース美術館で開催された展覧会に合わせて刊行された一冊になります。 小説家ジェームズ・エイジーと共に取材を行って出版された『Let Us Now Praise Famous Men』、独自に探求された建築写真、アメリカの農業安定局のFSAプロジェクトでの南部の農村のドキュメント、コートの中に隠されたカメラで撮影された地下鉄シリーズなどをはじめ、ヴェスト・ポケット・コダックで撮影された最も初期の作品から、ポラロイドカメラによる最晩年の写真まで、400点の膨大な図版資料によって紹介されています。 また、エバンスの長年の友人である3人の写真家Alan Trachtenberg、Jerry Thompson、John T. Hillによる直接的なエピソードと洞察に富んだエッセイを収録のほか、批評にかによるテキストを収録。 被写体を美的に誇張するのではなく、徹底した記録性によって人々の共感を得ることを望んだエバンスの、ユニークで貪欲な、時を超えた才能を感じ取ることのできる一冊となっています。 出版社: Prestel タイプ: ハードカバー 言語: 英語 ページ数: 408ページ サイズ: 27.5 x 26 cm 状態: 新品 その他: 図版400点(カラー50点、モノクロ350点)
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