ソル・ルウィット(Sol LeWitt 1928年 - 2007年)コンセプチュアル・アートの先駆者として知られる、アメリカ合衆国の美術家。グリッド(格子)によるマトリックスの生成をテーマとした作品を、1960年から亡くなる2007年までの50年に渡って制作し続けた。
1950年代後半には、エドウィアード・マイブリッジの動きを連続的にとらえた写真にインスパイアされ、1960年代よりマイブリッジの走る男性の写真をモチーフとし、グリッドで構造化された大きな油絵作品の制作を始めた。1962年より、人物像を排除することで単純化されていき、64年には壁に取り付けられたグリッドの構造体による作品の制作を開始している。1968年に初の「ウォール・ドローイング」を制作したとき、グリッドを作品における構成上の原則として使用。その後グリッドは、3次元の構造体の作品、紙に描かれたドローイングや水彩、写真作品の他、アーティスト・ブックや家具に至るまで、彼が作品を残したすべてのメディアにおいて適用される、広がりをもったマトリックスとして捉えられるようになった。
本書は、スイス・チューリッヒにある、コンセプチュアル・アートやデザインを中心に扱う美術館ハウス・コンストラクティフで行われた、ウォール・ドローイングをテーマとした展覧会カタログになります。
展覧会では、高さ7M・横20Mにわたるウォール・ドローイングが2004年の秋から7週間かけて準備されました。その制作過程のドキュメントが、指示書となる下絵等と共にご覧頂けます。
また、展覧会で展示されたその他のウォール・ドローイングや立体作品の多数の下絵の他、紙に描かれたドローイング作品や、立体作品も収録されています。
【※こちらの書籍は、送料無料 (沖縄・離島は除く)】
出版社: Offizin
タイプ: ハードカバー
言語: 英語
ページ数: 84ページ
サイズ: 23 x 30.8 cm
状態: 新刊
その他: 送料無料
その他: 作品図版82点(カラー19点)