ピカソの作品には、常に彼の仲間たちの想像力の影響が見られます。そして作品だけでなく、彼自身の強力な存在感は、ウォーホル、リキテンスタイン、エキポ・クロニカ、Erróなど、ポップアートから具象表現に至るまで様々なアーティストへ影響を与えてきました。
本書は、ピカソの時代ごとの様々なスタイル、『アヴィニョンの娘たち』や『ゲルニカ』などの象徴的作品への、現代のアート作品による回答として、1960年代以降の現代のアーティストが制作した、ピカソの作品との豊かな衝突を紹介する一冊。
・ピカソのパブリック・イメージが20世紀のアーティスト達の想像力に与えた影響に言及する、マルティン・キッペンベルガーの自画像
・ピカソのキュビスムや多焦点空間の探求を反映した、デイビッド・ホックニーのポラロイドによるフォトコラージュやマルチスクリーンのビデオ作品
・様々のスタイルの折衷や巨匠の作品のパロディなどピカソの絵画への自由な姿勢が、ゲオルグ・バゼリッツ、ジャン=ミシェル・バスキア、ジュリアン・シュナーベルなどの新しい世代のアーティストに与えたインスピレーション
・ピカソの作品が現代の想像力の中にあることを示す、リネケ・ダイクストラのビデオインスタレーション
など、ピカソ自身の探求と、彼の探求に興味を示す数多くのアーティストの多様な表現方法による作品が、400点近い作品図版や資料により一同にまとめられた書籍となっています。
出版社: Hirmer
タイプ: ハードカバー
言語: 英語
ページ数: 340ページ
図版: カラー394点
サイズ: 29 x 24.5 cm
状態: 新刊