ジョセフ・クーデルカ (Josef Koudelka 1938年 - )チェコ・スロバキア出身の写真家です。現在は、フランス・パリ在住。プラハ工科大学にて航空学を学び、後に航空技術者として働きながら演劇写真家としても活動を行なっていました。
67年には、スロバキアのジプシーを撮影した写真展を開催。翌年68年には、ソ連軍のプラハ侵攻「プラハの春」を撮影し、この作品にてロバート・キャパ・ゴールド・メダルを受賞しました。(この時、困難な社会的状況下であったため匿名で作品は発表されていました)1970年には、イギリスに亡命。1971年にエリオット・アーウィットの紹介により、写真家集団マグナムに参加。1974年には正会員として迎えられました。1975年にニューヨーク近代美術館にて大規模な個展を開催、1978年に東欧のジプシーを撮り続けた作品「GYPSIES」がナダール賞を受賞しました。近年は、ヨーロッパにて「社会的風景」を題材に写真を撮り続けています。
本書は、1975年に刊行されたクーデルカのドキュメント写真集『Gypsies』の手頃なコンパクトエディションとして、再編集を行なった改訂版になります。
1962年から71年の間に、チェコスロバキア(ボヘミア、モラビア、スロバキア)、ルーマニア、ハンガリー、フランス、スペインで撮影された写真109点が構成され、ファーストエディションのテキストを手掛けたWill Guyによる、北部インドから現在の状態に至るジプシーたちの移住をたどった新しいエッセイを収録。
1989年に崩壊した政権に支配され、その存在を無視されていたジプシー(ロマ)の当時の姿を捉えたドキュメンタリーフォトとして高く評価されているシリーズですが、それだけでなくジプシーたちの日々の生活の中の表情や姿が詩的に美しく収められています。
出版社: Thames & Hudson
タイプ: ペーパーバック
言語: 英語
サイズ: 20.5 x 16.4 cm
ページ数: 236ページ
図版: 109点
状態: 新品