ヨーゼフ・ボイス(Joseph Beuys 1921年 - 1986年)旧西ドイツ出身の現代アーティスト。独自の理論に基づく彫刻、インスタレーション、ドローイングなどの作品を制作、1960年代に現代アート・グループである『フルクサス』と接触してからは、アクションと呼ばれるパフォーマンス作品を数多く発表した。70年代以降は、アンディ・ウォーホルと並ぶ現代アート界のスーパースターとして注目されただけでなく、「社会彫刻」という概念のもと、「国際自由大学」の設立、「緑の党」への関与などアートの領域を社会活動にまで広げ、その活動は常に賛否両論を巻き起こした。また、デュッセルドルフ芸術アカデミーのボイスの教室からは、ゲルハルト・リヒター、ジグマー・ポルケ、アンゼルム・キーファーなど、後のドイツ美術を代表するアーティストが生まれた他、現在のアーティストにも多大な影響を与えている。
弊店の【Specials:Joseph Beuys/ヨーゼフ・ボイス】でもご紹介しています。
本書は、2011年5月12日のボイス生誕90周年を機に刊行された書籍になります。
何年もの間、ヨーゼフ・ボイスは、イタリア・ボローニャのアブルッツォという小さな村を何度も訪れていました。そこでのボイスの活動は、芸術、政治、生態学、そして人道的な同期によってすぐに、一連の長期プロジェクトへと変貌しました。このプロジェクトは、最終的に「The Difesa della Natura」というアクションへと繋がったのです。
ボイスとともにThe Difesa della Naturaに多くの時間を費やしたハロルド・ゼーマンやフェリックス・バウマン、ピエール・レスタニーらなどの多くの学芸員や批評家らの寄稿と証言や、De Domizio Duriniの歴史的アーカイブから図版200点以上が掲載され、1,000ページ以上のボリュームの書籍となっており、ボイスを多くの人々が知ることなったLiving Sculptureと、ボイスの思考と芸術作品を理解するための基礎となる歴史的背景についても説明しています。また、環境、自然、生態学に関する彼の教えをより理解するための一冊です。そして、ドイツでのグリーン運動の創設におけるボイスの決定的な役割、人間の状態を改善することを目的とした継続的な取り組み、ボイス後の時代の新しい傾向に関しても触れています。
出版社: Mondadori Electa
タイプ: ハードカバー
言語: ドイツ語
ページ数: 965ページ
サイズ: 24.8 x 17.5 cm (厚さ8cm)
状態: 新刊
その他: 図版200点以上