ガブリエル・オロスコ(Gabriel Orozco, 1962年 - )メキシコ出身のアーティストです。1981年から1987年の間にメキシコ、マドリッドの美術学校にて学びます。
1990年代初期にドローイング、写真、彫刻、インスタレーション作品など様々な形態の作品から世界的な評価を得ました。世界の主要な美術館で個展を開催しています。幾何学模様を描いたものや車を変形させた作品、頭蓋骨や人体の一部を使用したなど、日常的に目にするオブジェクトは彼のフィルターにより複雑で社会的な意味を視覚的に見せます。
本書は2015年、オロスコが東京に拠点を置いた期間に、彼のアパートの限られたスペースで制作された水彩画の小作品をまとめた作品集です。円や半円など幾何学的な造形単位を用いて、一連の動きを設定し制作される平面作品シリーズが、彼が関心を持ち続けている自然のモチーフが関連づけられ、水彩のにじみとともに、日本の伝統的な絵画を思わせる有機的モチーフが登場する作品となっています。作品図版の他、ロンドンのホワイトキューブギャラリーでの展示の様子、イギリスの美術史家、批評家、キュレーターのBriony Ferによるテキストが収録されています。
出版社: White Cube
タイプ: ハードカバー
言語: 英語
ページ数: 206ページ
サイズ: 26.2 x 19.6 cm
状態: 新刊