エルヴィン・ヴルム(Erwin Wurm 1954年 - )オーストリア・シュタイアーマルク出身の芸術家。
1980年代より、自身やモデルと日用品を使った彫刻「One Minute Sculptures」を制作。フォーマリズムへのユーモアなアプローチで知られるようになった。身の回りにあるツールを使い、それを現代社会のトピックとしてユーモアを用いて取り上げるという形態の作品を制作する。人間の実在の全てを作品が語るとワームはインタビューで答えている。25年以上に渡り、彫刻に対する私たちの理解に疑問を投げかけ、日常の平凡さと制約を、物理的な変形を用い制作した作品は、国際的に広く展示されている。現在は、オーストリア・ウィーンとリンベルクを拠点に活動を行っている。
本書は、2016年にベルリンのベルリン・ギャラリーで開催された展覧会に合わせて刊行された書籍となります。1995年から制作が開始された、テニスボール、椅子、洗剤ボトルなどの日用品と、鑑賞者とのコラボレーションによる『One Minute Sculptures』。アーティストの指示に正確に従って、変わったポーズをとることで、つかの間の生きた彫刻となります。本書は、その指示書となるドローイングを多数紹介するほか、新しい彫刻作品を掲載。また、彫刻、物、パフォーマンスの境界を模索してきたエルヴィン・ヴルムの作品について、大判のイラストと共にまとめられた3つのエッセイを収録しています。
出版社: Prestel
タイプ: ハードカバー
言語: 英語
ページ数: 128ページ
サイズ: 27.5 x 23.5 cm
状態: 新刊
図版: カラー91点