パウル・クレー (Paul Klee 1879年 - 1940年)スイス・ベルン出身。20世紀を代表する画家であり美術理論家。「青騎士」(ブラウエ・ライター)にも参加。個性的なスタイルは、表現主義、キュビズム、シュルレアリスムなどに影響を受ける。色彩理論や絵画理論についても探求し、英語で出版された「Forming and Design Theory」(Schriften zur Form und Gestaktungslehre)は、現代美術にとって重要な一冊とされている。1898年から1901年にドイツ・ミュンヘンのThe Academiy of Fine Arts in Munichにて学ぶ。1901年から翌年までイタリア旅行し、過去数世紀の名画家を研究した。1903年から2005年お間には、亜鉛プレートのエッチング作品を制作。青騎士(1911年)を共に結成したワシリー・カンディンスキーとともにウハウスの絵画教育(1921年-1931年)にも携わった。その後も、The Dusseldorf Academy(1931年-1933年)でも教鞭をとる。同時に多くの作品を制作。晩年は難病に侵され、手の自由が制限されながらも意欲的に作品を生み出し、天使の線画や色彩を用いた太い線画を多く残した。
本書は、クレーが息子フェリックスの為に作ったパペット人形を紹介した書籍になります。クレーは、1916年から1925年の間に約50体の人形制作し、そのうちの約30体が今なお保存されています。人形の頭の部分には、クレー自身の家の中にあったものを使用し、胴体は、最初、Sasha Morgenthaler(のちに人形師となります)によってつくられましたが、すぐにクレーは胴体も自身で制作するようになります。人形には、彼の息子フェリックスの付けた名前があります。そして、その人形達にはストーリーもあります。その両方が掲載されています。ただの子どものお話しではなく、ダダイズムやシュールレアリズムを垣間見せる文章も含まれています。クレーの絵画ではない、別の形態での作品が御覧いただける書籍となっています。
出版社: Hatje Cantz
タイプ: ハードカバー
言語: 英語
ページ数: 151ページ
サイズ: 26.5 x 22.5 cm
状態: 新品