ウィレム・デ・クーニング【De Kooning Paintings 1960-1980】
ウィレム・デ・クーニング(Willem de Kooning 1904 - 1997年)オランダ・ロッテルダム出身、アメリカ合衆国で活動した20世紀を代表する芸術家。抽象表現主義を代表する画家の1人でもある。 また、アクション・ペインティングの代表的画家とも称され、動きのある構図や自由な色彩、勢いある筆触などを伴った抽象絵画は「熱い抽象」とも呼ばれている。 20代前半に画家を志してニューヨークに移り、商業美術などの仕事で生計を立てる中で、アルメニア出身の画家アーシル・ゴーキーと出会い、多大な影響を受ける。1948年、ニューヨークのイーガン・ギャラリーにて初個展を開催、ロースカロライナ州のブラック・マウンテン・カレッジでも教鞭を執る。のちに、ブラック・マウンテン・カレッジで学んでいたロバート・ラウシェンバーグは、1953年に「消されたデ・クーニング」と題したを制作。1940年代より人物表現に関心を寄せ、1950年代に悪意を感じさせる程の激しい筆触と色彩によって抽象的に女性を描いた「女」シリーズで、抽象表現主義の画家として一躍脚光を浴びる。以降も、人物・風景などの具象と抽象を行き来しながら絵画制作を続け、激しい作風は徐々に洗練された筆跡と透明感のある色彩へと変化した1970年代以降はイギリスの彫刻家ヘンリー・ムーアとの交友から大規模な彫刻作品も制作。 本書は、2005年9月17日から2006年1月22日にスイス・バーゼルのKunstmuseumとチューリッヒのMuseum Fur Gegenwartskunstにて開催された展覧会を機に刊行されました。ウィレム・デ・クーニングは、20世紀の最も重要な芸術家の一人として、そして抽象表現主義の画家としてアメリカでは大変評価されています。しかしながら、ヨーロッパでは特にロングアイランドに生活をしていた頃の1960年代と1970年代の作品に関して、完全には認知されていません。この時代の作品には、風景の基本的な体験の痕跡が残されています。なぜならロングアイランドの作品は、色の感覚とエネルギッシュなテクスチャーを特徴とする新しいスタイルを生み出した最初の時期だからです。本書では、この時期の作品に焦点を当て大判の作品を掲載しています。また、Klaus Kertess、Harold Rosenbergらのエッセイでは、クーニングが影響を受けた自然との生活そして抽象表現に至るまでを記述しています。 ※こちらは、新古品となります。ダストカバー上部に折れ、下部に小さな傷、内部の縁部分に軽い変色がございます。また、版元にて全般の為、レア本扱いとなります。 ※状態画像←クリック頂きますとご覧いただけます。 出版社: Hatje Cantz タイプ: ハードカバー 言語: 英語、ドイツ語 ページ数: 204ページ サイズ: 30.8 x 24.7 cm 状態: 新古品 その他: 図版65点
4,400円(内税)
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